坂折棚田石積み塾

少し前ですが、恵那市坂折棚田の石積み塾に参加しました。

坂折棚田とは、知多の黒鍬衆が400年前に築いたと言われる棚田群で数百枚の田んぼからなります。

 

うちの室山棚田では、石積みが崩れてしまっているところがあり、いずれ直したいと思い参加しました。

たくさん写真を撮ったので、写真中心でまとめておきたいと思います。

 

講師は柘植さん。87歳の石積みのベテランです。お茶目な方で、笑いを交えながらの講義でした。

 

 

  

石積みの基本断面。積む石の一番下の場所を掘って根石を置くこと。さらにその下に荷重分散のため、水に強い松の根太木を通しで寝かすことがポイント。

また、石積みで一番重要なのが積む石の裏に入れるグリ石。これが積む石の奥行きと同じくらい入っていないとNG。グリ石はかなりの量必要で、昔の人はあまりグリ石を詰めていないので現代のトラクターなどで棚田に入ると石垣が膨らみ(孕む、と言う)やすいらしいです。

 

うちの室山棚田も孕み気味のところがあるなあ。

 

田の断面は、下から埋土、敷き土、耕土の順になっています。

 

積み方。

裏にコンクリを入れない昔ながらの空積みにも、谷積みと布積みがあります。

谷積みは石と石の間に谷を作って、そこに石を落とし込んで積んで行く方法。布積みは、布の目のように平らに並べて行く方法。

さらに乱積みと言って、昔は法則性なく石を積んで行く方法があったらしいです。うちの棚田は乱積みが多め。

 

講義が終わって棚田で実習。田んぼの上側に重機が待機。耕土、グリ、積み石とざっくりと分けられています。これが大事。

 

 

上から。見えないけど、田んぼの上のこちら側からシューターでグリを供給していきます。

 

これが大事な写真。石の色が違う箇所が今回積み直している箇所。

手前のおじいちゃんが87歳の師匠。大きな石からダイナミックに積んで行っています。

口数の少ない師匠達から見て盗んだポイントは、石の顔(表に出す面)をどの面にするか、谷にどう石を納めて新たな谷を作るか、だと思います。

とにかくダイナミックに石を置いて行くのが重要だと感じました。最後の狭い隙間を埋めるような場面以外では、そこらの大きな石を手当たり次第積んで行く感じ。もちろん積み方と顔は考えながら。

 

奥行きのある石ならまだ簡単だけど、丸っこい石は顔をどこにするか悩見ます。

思い切ってグリにしてしまう手もあり。

 

積みながらグリをどんどん入れて行きます。

 

シューターでモッコにグリを供給。(文章伝わります?)

違う師匠が石の顔を見定める。置きたい谷と石を見比べながら、あーでもないこーでもない、と。

二日目。積み終えました。下の方は孕み防止のために新たに大きな石を入れ、最後に隙間に小さな石で補強。

 

土を重機で戻して行きます。ここからが結構かかる。

 

埋土で畦を作り、畦土を安定させるため根付きの草を置いて行きます。田んぼは、レベルで敷き土の均平を見ながら埋め戻して行きます。

敷き土をランマーで整地し、最後に重機で耕土を戻します。

 

 

本格的にやろうとすると、バックホー、運搬車、ランマー、レベラーが必須のようで・・・割と大変。

 

完成!簡単に言うと土木工事。とても大変!

でも、何百年も前の人が積んだ石を、これから何百年と棚田を作って行くために、今!積み直す作業。これはとても意義のあるものだし、何しろ頭を使うので面白い。それにすごい達成感。

師匠達も、頼れる格好いいおじさん方でした。

 

うちでも、まずは小さなところから手を出して行こうと思いました。

 

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